哲学を学ぶ高校教師、みそ汁大臣の日誌

高校公民科の教師です。みそ汁大臣とは呼ばれていないです。

哲学~近代哲学③~近代哲学のはじまり

【「近代哲学」の始まり】

前置きが長くなってしまいましたが…

やっと「近代哲学」です。

 

まず、「近代哲学」はいつからなのか?

実はこれがややこしくて...これまで曖昧にしていたのですが…

大きくは2パターンです。

 

①「中世哲学」からの転換となる「ルネサンス」以降の哲学

②「近代哲学」の父と称されるルネ・デカルト(17C)以降の哲学

 

なんと「ルネサンス」を含む場合もあります。

 

そして、ややこしいことに…

①②は歴史区分としてはともに「近世」

古代→中世→近世→近代→現代の3つ目です。

 

自分も整理する中で混乱しましたが、

要は①②から始まる「近代哲学」は「近代」へと転換するための思想であり、「中世」が終わって以降の広い範囲をもちます。

 

そして、歴史区分としての「近代」は、自由や理性、個人を重んじる社会観が特徴です。政治経済の面で言い換えると、市民革命以降の民主主義、産業革命以降の資本主義がその中心です。

 

時期が異なりますが、日本でも明治前後から「上からの近代化」という言葉もありますが、西洋的な制度を採り入れて民主主義的、資本主義的な社会に移行していきますね。

 

そして、民主主義や資本主義は今もなお世界の制度として中心にあり、現代の我々がどこに立ち、どこに向かうのかを考えるうえで「近代哲学」の理解が大切です。

 

そんなわけで、結局まだまだ前置き?な気がしますが…

「近代哲学」の始まりを明確にしていきました。